well / 菅野恒平 / Keeenue / 北田正太郎 / KINJO / 櫻井万里明 / Shiomi Wada / Schoko Tanaka|田中尚子 / 田中健太郎 / TYM344 / DIEGO / 中西伶×カリモク家具 / NAZE / NTsKi / BIEN / magma / 松下徹 / やんツー / 横手太紀

BOXES

2024.2.16 〜 2024.2.26

OIL by 美術手帖ギャラリーでは、2月16日(金)よりグループ展「BOXES」を開催いたします。本展では、絵画、音楽、写真などさまざまなジャンルのアーティスト・クリエイター19組が同じサイズの箱を素材に制作した作品を展示いたします。

「箱」は、生活のなかでの収納や運搬、調度品、保護材といった機能を持つとともに、中を覗き見ることへの好奇心を掻き立てるような不思議なわくわく感を潜ませます。私達の日常において馴染み深い物である一方で、現代美術においてはマルセル・デュシャン、ドナルド・ジャッド、草間彌生、ルイーズ・ニーヴェルスンなど多数のアーティストたちが箱を題材とした作品を手掛けています。独立した空間の内外を即時に存在させる箱は、題材として多くのアーティストの想像力を掻き立て、魅了してきました。

本展では、同じサイズ・素材でできた約30cm×40cmの木箱を各アーティストに渡し、自由に作品を作ってもらうよう依頼しました。箱に直接ペインティングを行ったり、身の回りのものを詰め込んだり、彫刻の素材として応用するなどして、それぞれの個性が詰まった箱が完成しました。

個々のアーティストの現在地を表す、ユニークな作品が一同に会する機会となります。是非その特徴を観察しながら、楽しんでいただけましたら幸いです。

 


 

・作品販売について

出展作品は、会場およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売します。(中西伶×カリモク家具を除く)

 

会場販売期間|2024年2月16日(金)〜26日(月)

オンライン販売開始|2024年2月19日(月)16:00〜

販売URL|https://oil.bijutsutecho.com/search?q=BOXES&search_view_soldout_products=1&search_order=

※作品はプレセールスの状況により展覧会会期前に販売を終了させていただくことがあります。

※オンライン公開は、会場販売開始後となるため、公開時点で売り切れの場合がございます。予めご了承ください。

 


 

・「中西伶×カリモク家具」作品販売方法

中西伶×カリモク家具の作品は、申込み制にて販売いたします。作品数は1点です。

お申し込みは、OIL by 美術手帖ギャラリー店頭のみでの受付となります。メール・電話・オンライン等ではお申込いただけません。予めご了承ください。

 

申込み受付期間:2月16日(金)〜20日(火)営業時間中11:00〜21:00

受付場所:OIL by 美術手帖ギャラリー

申込み方法:店頭にて、申込用紙に必要事項をご記入ください。

※申込み受付期間と会期は異なりますので、ご注意ください。

※18歳以上のお客様1人1回までのお申込とさせていただきます。

※作品価格などの情報はお問い合わせをいただいても事前にお答えが出来かねます。店頭にてご確認ください。

※その他、作品販売に関するお問い合わせ先:oil_gallery@ccc.co.jp

 


 

・展覧会概要

「BOXES」展

参加アーティスト|well、菅野恒平、Keeenue、北田正太郎、KINJO、櫻井万里明、Shiomi Wada、Schoko Tanaka|田中尚子、田中健太郎、TYM344、DIEGO、中西伶×カリモク家具、NAZE、NTsKi、BIEN、magma、松下徹、やんツー、横手太紀

会場|OIL by 美術手帖ギャラリー

会期|2024年2月16日(金)〜26日(月)※会期中無休

開場時間|11:00〜21:00

〈オープニングレセプション〉2月16日(金)19:00〜21:00 予約不要・入場無料。

入場|無料

主催|OIL by 美術手帖ギャラリー

メインビジュアルデザイン|村尾雄太

お問い合わせ| oil_gallery@ccc.co.jp

※OIL by 美術手帖の営業時間は館の営業時間に準じます。状況に応じて変更の可能性がございます。最新の情報は渋谷PARCO公式ウェブサイトをご確認ください。 https://shibuya.parco.jp/

Artist Profile

well / 菅野恒平 / Keeenue / 北田正太郎 / KINJO / 櫻井万里明 / Shiomi Wada / Schoko Tanaka|田中尚子 / 田中健太郎 / TYM344 / DIEGO / 中西伶×カリモク家具 / NAZE / NTsKi / BIEN / magma / 松下徹 / やんツー / 横手太紀

■well ウェル
wellは東京を拠点とするデザインスタジオ。2017年より活動を開始。ファッションやグラフィック、編集を主な領域としている。正直な態度で、身の丈にあった方法を選び、持続的にできる限り良い仕事を心がける。

■菅野恒平 Kohey Kanno
写真家。東京都生まれ。2008年に渡米。2016年から、東京をベースに活動。日常的なイメージの連続から、社会の構造やコミュニティの成り立ちを解きほぐす表現を模索中。「個人的なことは政治的なこと」が大きなテーマ。

■Keeenue キーニュ
1992年神奈川県出身。茅ヶ崎在住のアーティスト。ミューラル制作、ペインティングや立体作品の発表、アートワーク提供など多岐にわたる活動を展開する。Keeenueは本名KANAのカタカナ読み(ケーエーエヌエー)からできた造語。スタイルやジャンルに捉われずに変化し続ける独創的な世界観は国内外問わず多くの人々に支持される。またNike、Facebook、サッポロビールなど数多くのコラボレーションも注目を集める。主な個展やプロジェクトに「六本木アートナイト」(2023)、「やんばるアートフェスティバル」(2023, 2024)、「The Me in the Mirror」(OIL by 美術手帖/2022)、「ODD ONE OUT」(HARUKAITO by island/2021)、「Story in Story」(hpgrp GALLERY TOKYO/2019)、「PROJECT ATAMI」(2022)など。

■北田正太郎 Shotaro Kitada
イラストレーター/アーティストとしてキャリアをスタート。ペン画、コラージュ、アニメーション等の表現手法を用い、さまざまな媒体で活動。近年は、テーマに即した物語性のあるシチュエーションを自身が作る紙立体で組み上げ、 写真や動画といった媒体を通して表現。北田の立体作品は、絵や CG にはないリアリティを感じると同時にぎこちない動き、スケール感や同質の世界感にどこか違和感を覚える。こういった瞬時に判断し切れない妙なリアリティを利用し、 社会的出来事や日常風景を組み合わせながらユーモラスなイメージを創り出している。

■KINJO キンジョウ
企業ロゴや商品パッケージなど、消費社会の記号をモチーフに絵画作品を制作するアーティスト。家族のルーツが沖縄にあるその作品は、沖縄を通じて子供の頃から触れてきたアメリカ文化の影響が大きい。一見ポップアートのような印象を受けるが、前途で触れた通り彼自身の個人的な経験・記憶によって形成されている。その作風はポップアートが持つフラットかつアイコニックな表現とは異なり、荒々しいタッチによる断片的なモチーフの描写が特徴。また作品シリーズによってはキャンバスを破って縫い合わせるなど、絵画のフォーマットを逸脱した表現がある。作品は時にペンキ塗りが重ねられた工場の外壁やビルボードを切り取ったかのようであり、都市の中で堆積された時間や環境の変化を感じさせる。

■櫻井万里明 Maria Sakurai
1996年生まれ。多摩美術大学卒業。2020年よりアーティストとしての活動をスタートし、現在は作品制作を中心にアパレルブランドとのコラボや個展、壁画制作など活動の場は多岐にわたる。2021年よりクリエイティブアソシエーション CEKAI に所属。主なアートワークスに、WEGO、BEAMS、NIKE など。

■Shiomi Wada シオミ・ワダ
東京都生まれ。2017年、渋谷ダイトカイでの展示をきっかけに、現在、イラストレーター、ペインターとして活動中。これまでに、伊勢丹新宿、渋谷PARCO、OKYAKU高知、韓国のギャラリーSHABIでの展示をはじめ、FUJI ROCK FESTIVAL22'のオフィシャルTシャツのデザインや、BEAMS、JW Andersonといったアパレルブランドとのコラボ、ミュージシャンのグッズ制作など各業界で注目を集めている。

■Schoko Tanaka|田中尚子 ショウコ・タナカ
1990年東京都生まれ。幼少期を過ごしたカリフォルニアで身についた創作の楽しさや、学生時代を過ごしたメキシコシティで壁画の文化に触れたことをきっかけに、馬や植物をモチーフとした壁画の制作を行う。近年では刺繍や陶芸など、異なる文化の影響や独自の視点を融合させた様々な表現方法を模索する。在日メキシコ大使館や、日本橋BnA アートホテルにて壁画を制作する傍ら、2022年秋にインテリアブランドunicoとのコラボレーションアイテムを発表、23年にはPACIFICA COLLECTIVESで個展を開催。現在は、東京を拠点に刺繍や壁画の制作を行っている。

■田中健太郎 Kentarou Tanaka
1977年滋賀県生まれ。国内外での個展で作品の制作と発表を続けながら、企業やブランドとの様々なプロジェクトを行う。著書に「Bon Voyage! 猫と旅する、不思議な世界のぬりえ book」(日本文芸社)、「暗黒グリム童話集」(講談社)、「the first」(Bonpoint)、「Träumerei」(gallery Kasper)がある。「the First」第52回造本装幀コンクールにて、審査員奨励賞。「世界で最も美しい本コンクール2019」栄誉賞。

■TYM344  ティー・ワイ・エム・スリー・フォー・フォー
東京都生まれ。2010年早稲田大学第一文学部総合人文学科美術史学専修卒。「絵を描くこととは、決定された画像をつくること」として、道路標識から秩父連山まであらゆる不動物を手本にして、二値化された非・動画的な絵画を目指す。過去の主な個展に、23年「Stop and Go」(Night Out Gallery)、22年「WHERE IT'S AT」(OIL by 美術手帖ギャラリー)、21年「レジャー」(MEDEL GALLERY SHU)、20年「EYE KNOW EYE LOVE YOU BETTER」(THE blank GALLERY)、17年「HARD / SOFT」「NEVER UNDERSTAND」(ナオナカムラ)等。最近の主なグループ展に23年「本物の人工物」(YOD TOKYO)、「Aliens 3」(FINCH ARTS)等。出版物として『告発と呼ばれるものの周辺で』カバー絵(小川たまか著、亜紀書房、2022年)、『わかりたい!現代アート』(布施英利/著・TYM344/画、光文社知恵の森文庫、2017年)等。

■DIEGO ディエゴ
街で普段何気なく目にするモノをユーモラスに擬人化したキャラクターを抽象絵画として描く。DIEGOのもたらす「脱臼したストリート表現」は、 絵画や壁画というビジュアルアートから、また街の中の graffiti、そしてコンセプチュアルアートまで、少しずつ活動の幅を広げている。近年では SIDE CORE の一員として展覧会の企画や作品発表に努め、また自身が主催する壁画プログラムにおいても世界各国のアーティストたちの壁画制作のディレクションを行っている。

■中西伶×カリモク家具 Rei Nakanishi×KARIMOKU FURNITURE INC.
・中西伶
中西伶は1994年三重県生まれ。2016年に渡米し、山口歴のアシスタントとして作品制作に携わる。2019年に帰国後、GOLD WOOD ART WORKSに所属。静岡県を拠点に、国内外にて展示発表を続ける。従来の絵画の制作方法にプリンティングを組み合わせたアプローチで作品を制作する。近作では、グラフィックのほか、3Dモデリング、AI、NFTなどの技術を掛け合わせながら時代の動きによって変化し続ける価値について問い、制作を通して表現の本質を模索している。

・カリモク家具
カリモク家具の起源は、創業者の加藤正平が⻑年続く材木屋を引き継ぎ、愛知県刈谷市で小さな木工所を始めた1940年に遡る。様々な木製品を生産することで技術を磨き、1960年代に入ると、自社製の木製家具の販売を開始。高度な機械の技術と職人の技を融合させる「ハイテク&ハイタッチ」という製造コンセプトを掲げて木材生産分野における土台を作りあげ、日本を代表する木製家具メーカーへと成⻑を遂げている。

■NAZE ナゼ
触覚的な筆致で描かれるドローイング、スプレーやコラージュを用いたペインティングや壁画、廃棄物を使ったオブジェなど、様々な表現を往復しながら作品を創り続けている。contact Gonzoとしても活動中。

■NTsKI エヌ・ティー・エス・ケー・アイ
京都出身のアーティスト、ミュージシャン。優しくもどこか不気味さの漂うボーカルと多様な音楽性が混在するトラックを制作する。アートワークやMVにおけるスタイリング、ディレクション、編集までを自ら担当。2021年には〈美術手帖〉が選ぶ2020年代を切り開くニューカマー・アーティストに選出。国内外の著名アーティストからの注目度も高く、Giant Claw、食品まつり a.k.a foodman、田我流やKMなどの作品へも参加。その他に、〈Dirty Hit〉の新人シンガーWalliceへの作詞協力、落合陽一氏が統括ディレクターを務めSXSW2019に出展した経済産業省主催日本館や、ヴァーチャル・シンガーte'resa、ファッション・ブランドへの楽曲提供などがある。2021年8月6日、ファースト・アルバム『Orca』を米オハイオのレーベル〈Orange Milk〉/〈EM Records〉よりリリースし、BandcampのAlbum Of The Dayに選出されたほか、Apple Music Japanのエレクトロニック・アルバム・チャートにて3位を記録、Apple Vinegar Awardにて特別賞を受賞するなど好評を得た。SXSW2023に出演し、開催地の米テキサスのほか、ニューヨークでも自身初のライヴを実施した。2022年12月9日、新曲『If』を配信リリース。2023年11月10日、セカンド・アルバム『Calla』を〈EM Records〉からリリースした。

■BIEN ビエン
1993年東京都生まれ。ドローイング表現を基礎とし、絵画や彫刻など多様なメディアで作品を制作。アニメのキャラクターといったフィクションが生み出すかたち、文字や記号などの表象に着目し、それらが持つかたちや意味を解体/再構築する抽象表現を展開する。主な個展に、18年「WOOZY WIZARD」(BLOCKHOUSE、東京)、21年「DUSKDAWNDUST」(PARCEL,HARUKAITO by island、東京)、23年「PlanetesQue: The Case of B」(PARCEL、東京)、主なグループ展に17年「Reborn-Art Festival」(宮城)、18年「理由なき反抗」(ワタリウム美術館、東京)、20年「PARALLEL ARCHEOLOGY」(OIL by 美術手帖ギャラリー、東京)など。

■magma マグマ
杉山純と宮澤謙一によるアーティストユニット。廃材や樹脂、電動器具などを組み合わせ創りだす独自の世界観で、作品制作にとどまらず家具やプロダクト、空間演出ディレクション・制作まで幅広く手がける。どこか懐かしさを覚えるアナログ感とクレイジーな色彩が融合した作品群は、国内外から注目を集めている。

■松下徹 Tohru Matsushita
アーティスト/SIDE COREディレクター。化学実験や工業生産の技術によって絵画作品を制作。高電圧の電流によるドローイング、塗料の科学変化を用いたペインティングなど、システムが生み出す図柄を観測・操作・編集するプロセスにより絵画作品を制作。近年はパターンや記号など、一定のルールによって生成される幾何学的形態をハンドペイントで描く作品シリーズに取り組んでいる。ストリートカルチャーに関する企画を行うアートチームSIDE COREのディレクターの1人でもあり、国内のストリートカルチャーに関するリサーチ/執筆をおこなっている。

■やんツー yang02
1984年神奈川県生まれ。テクノロジーと社会や政治、そして美術の関係を考察する作品を制作。近年は装置による演劇の上演や、大型の発電装置をギャラリーや美術館で発表している。菅野創との共同作品が「文化庁メディア芸術祭」アート部門にて新人賞(第15回)、優秀賞(第21回)を受賞。TERRADA ART AWARD 2023 ファイナリスト選出。近年の主な展覧会に、23年「MOTアニュアル2023」(東京都現代美術館)、22年「六本木クロッシング2022展:往来オーライ!」(森美術館)、16年「あいちトリエンナーレ2016」(愛知県美術館)など。

■横手太紀 Taiki Yokote
1998年神奈川県逗子市生まれ。身の回りに存在する気に留められることの少ない物に着目し、既製品の動きを利用したギミックや彫刻的アプローチを行うことによって、それらの「野性的な側面」を浮き上がらせる。動きを持たせた彫刻やインスタレーションを中心としながら、近年は映像や写真を用いるなど表現の幅を広げている。

EVENT

〈オープニングレセプション〉

2月16日(金)19:00〜21:00

会場|OIL by 美術手帖ギャラリー

予約不要・入場無料。