OIL by 美術手帖ギャラリーでは2024年8月2日(金)〜26日(月)にかけて展覧会「Beyond Our Noises」を開催いたします。
本展は、アーティスト・高木耕一郎キュレーションのもと、ストリートカルチャーに通じる音楽を創作源のひとつとするアーティスト8名によるグループ展です。高木と親交のあるアーティストのなかから、音楽を創作背景に持つ8名に声を掛けて実現しました。高木自身もこれまで、パンクロックやストリートカルチャーをルーツとした作品を手掛けています。
参加アーティストは、ストリートの雰囲気をまとうアートワークを発表しながらハードコアパンクバンドのメンバーとしても活動するKTYL、スケボーカルチャーとの親密な関係性を彫刻刀を用いた絵で表現するCFS、ハードコアパンクバンドのドラマーなど絵画のほか幅広い活動を行う添田陽。また、レジンに様々な素材を封入した立体作品が自身のルーツとなった音楽の旋律をも感じさせるdugudagii、サーフカルチャーと自身のバックグラウンドを融合したユニークな作品が国内外で人気のhi-dutch、グラフィックデザイナーとしても音楽やファッションなどにまつわる制作を行ってきた村上周、どこか毒気のある切り絵の作品が人気でパーティーフリークとしても知られるwackwack、そして高木耕一郎の8名です。
また本展では、高木が中心となり制作した限定ZINEを会場にて販売します。
▢キュレーター・ステートメント
「Beyond Our Noises」は、ストリートカルチャーを通じ音楽に深い影響を受けた8人のアーティストによるグループ展です。
音楽は単なる作品製作時の背景音ではなく、アーティストたちの創造の原動力であり、彼らの作品に深い影響を与える重要な要素です。今回の展示では、アーティストが長年聴いてきた音楽遍歴などがどのように彼らのアートと交錯し、そして彼らが感じてきたリズム、メロディ、ハーモニーの向こう側でどのような表現を模索し新たな形を生み出すのかを垣間見ることができます。ぜひアーティストたちの音楽体験を通じて広がる無限の創造性と音楽とアートが融合し共鳴する瞬間を体験してください。
本展キュレーター/アーティスト 高木耕一郎
▢販売について
本展の出品作品は、会場およびアートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術⼿帖」にて販売します。
ギャラリー販売期間|2024年8月2日(金)〜26日(月)
オンライン販売期間|2024年8月5日(月)16:00〜
URL|https://oil.bijutsutecho.com/gallery/733
※展示作品のオンライン公開は、会場販売開始後となるため、公開時点で売り切れの場合がございます。予めご了承ください。
※一部の作品は会場限定販売となります。オンラインでは販売いたしません。
※hi-dutchの作品は抽選販売となります。お申し込み方法等詳細は本ページ、Instagramにて後日公開します。
▢ZINEについて
会場限定にて販売いたします。
Limited Edition. 25部、サイン入り、価格未定
▢展覧会概要
「Beyond Our Noises」
アーティスト|KTYL、CFS、添田陽、高木耕一郎、dugudagii、hi-dutch、村上周、wackwack
キュレーター|高木耕一郎
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
会期|2024年8月2日(金)〜26日(月)※会期中無休
開場時間|11:00〜21:00
入場|無料
主催|OIL by 美術手帖ギャラリー
お問い合わせ| oil_gallery@ccc.co.jp
Artist Profile
KTYL/CFS/添田陽/高木耕一郎/dugudagii/hi-dutch/村上周/wackwack
高木耕一郎 Koichiro Takagi
1974年東京都生まれ。サンフランシスコのアートスクールを卒業後しばらくNYを拠点にして帰国。高木の作品はカトリック教会やファインアートからハードコア、スケートボード、マンガ、ぬいぐるみ、終末論などのカウンターカルチャーまで幅広い子供のころからの影響を色濃く反映する。またペインティングから刺繍まで作風の幅も広い。しかし幅の広い表現方法において一貫して言えるのは彼の作品はある種の居心地の悪さや矛盾を内包しており、モチーフに“人”がほとんど出てくることがないことである。モチーフの多くは動物や擬人化された動物たちであり、その表情は時にかわいく、時に牙をこちらに向けて鑑賞者を睨みつけている。そこには動物を主人公にした作品だからこその匿名性と神秘性が内包され、親近感と違和感が混在する奇妙な居心地の悪さを生む。幅広い子供のころからの影響を色濃く反映していて、現在と過去、現実と幻想を歪めパッチワークすることで神秘的な世界を創造する。
KTYL
様々なハードコア/パンクバンドに参加しつつ、ZINEやフライヤー製作、国内外のバンドのアートワークを手掛ける。作品の主なテーマとなっているのは暴力、混乱、怒り、悲しみ、普遍的なユーモア。2019年頃からHENRY HAUZ、STACKS、VOYAGE KIDS等にて定期的に個展を開催。現在The Breathのメンバーとしても活動中。
CFS
木材に彫刻刀でグラフィックを手彫りしニスの色味を主に着色した作品を制作するアーティスト。サーフ、スケートカルチャーからの影響を強く受け、どこか抜けたタッチで彫られた人物やキャラクターを描く。また徐々に色味が濃くなり経年変化する作品が特徴。
添田陽 Yo Soeda
画家、ドラマー。1973年東京生まれ。中学生よりスケートボードカルチャーの洗礼を受けのめり込むもスーサイダルテンデンシーズの影響からスラッシュメタルバンドを結成。高校卒業後シアトルに渡米し帰国後93年に高校時代の友人とハードコアバンドOACを結成、その後1998年にBREAKfASTとなる。同時期にevil schoolなどで複数のバンドでドラムを担当。2000年頃より雑誌のライターやZine製作をはじめ、中村譲治とのアートユニット黒緑lessの結成など多岐にわたって活動。絵を描くことと並行してstruggle for prideや新しくfugueなどのバンドにも参加。
dugudagii
1977年生まれ。
hi-dutch
サーフボードのリペア技術を生かし、自身と関わりの深い海をモチーフとした作品を制作。木材に毛糸を貼りつけ、樹脂コーティングの後に研磨する手法を用いている。波を円形で表現した代表的な作品から、近年は海以外に人や動物、記号などをかたどった作品も発表している。これまでの個展に2019年「“yesterday . today . tomorrow” by hi-dutch」(GALLERY TARGET、東京)、2024年「hi-dutch UK solo exhibition``red & green''」(mooseyart、ロンドン)など。日本をはじめ、アメリカや香港、台湾、オーストラリアでのグループ展に参加し、作品発表だけでなく店内装飾なども手がけている。また、チャリティー・オークションやサーフライダーファンデーションに寄付し、様々な立場で制作に関わる活動を精力的に続けている。
村上周 Amane Murakami
アーティスト。1975年兵庫県生まれ。神戸芸術工科大学卒業後、2001年に村上周デザイン室(AMDR)を立ち上げグラフィックアーティストとして活動。主にファッション、音楽、書籍などカルチャーにまつわる制作やグラフィックデザインを行う。2010年、村上美術株式会社設立。既に存在しているさまざまなジャンルの創造物を見つめ直し、アートの視点から作品を企画し生産するプロダクトブランドamabroを展開。2014年、アートやプロダクトなど新鮮なものを自由に、柔軟に伝えていくインディペンデント・ショップ 「BRICK & M ORTAR」を、2016年に“生まれてはじめて受け取る贈り物”をコンセプトとしたベビーギフトのセレクトショップ「Giving Store」を展開。1999年より上記活動と並行してアーティストとしてコンスタントに個展を開催している。
wackwack
2009年に活動を開始。アメリカンコミックのようなファニーな雰囲気がありながらも、どこか毒っけを感じさせる"POISON POP"なスタイルを切り絵で表現するデザイナー兼アーティスト。BLACK MUSICをはじめとするストリートカルチャーへの溢れんばかりの愛情が注ぎ込まれた作品にはファンも多く、様々なアーティストのアルバムジャケットやアパレルブランドへアートワークを提供する。
EVENT
オープニングレセプション
8月2日(金)19:00〜21:00
※予約不要。どなたでもご参加いただけます。