ストリートカルチャーにルーツを持つ、国内外の様々なジャンルのアーティストによる作品をコンパイルしたzine、「stacks」シリーズ。その最新号である『stacks issue 3』の出版を記念した展覧会を「OIL by 美術手帖」ギャラリーにて開催いたします。
「stacks」の過去のタイトルは、東京を拠点に様々なプロジェクトを手掛けるファッションブランドであるBlackEyePatchから出版されており、stacksとして独立して出版されるのは今タイトルが初となります。
既に日本国内のストリートカルチャーの中で注目を集めているアーティストから、知る人ぞ知るアーティストまで、キャリアも国籍も様々なその作品を、zineのみではなく実際にご覧いただけるまたとない機会です。
〈stacks issue 3〉
stacks issue 3
初版500エディション
発売日:2020年9月24日
価格:2600円+税
アーティスト:Bekos/Camil Escruela/wackwack/Steffen Grap/PLANETLUKE.COM/soruto/Colin Sussingham/JOTA/ESSU
ブックデザイン:Takashi Matsumi
出版:stacks bookstore
〈stacks bookstore ステイトメント〉
僕は洋服や音楽から沢山のアーティスト、グラフィティーライター、フォトグラファー、デザイナーのことを知りました。Keith HaringもBarbara KrugerもSupremeを通して知ったし、Bruce WeberもCalvin Kleinから、FuturaもDJ KRUSHのレコードジャケットを通して知りました。
街に描かれたGraffitiは勿論、Fashionやzineは、アートやカルチャーを知る入り口としての役割も担っていると思います。
世界には素晴らしいポテンシャルを持ったアーティストが沢山います。
「stacks」は僕が見てきたもの、好きなものの積み重ねみたいな1冊です。
このzineと展示が、見てくれた人にとって、流行ってるからとか、誰かが良いと言っていたからとかだけじゃない、自分の意思で自分の好きなアートを楽しむ切っ掛けみたいなものになったら嬉しいです。
(stacks bookstore 山下丸郎)
〈参加アーティスト〉
Bekos
タイのバンコクをベースに活動するグラフィティーライター、グラフィックデザイナー。中学生の頃からグラフィティーに夢中になり、2008年にグラフィティーを始める。90年代のHardcore、Hip Hop、RaveやAcid House等の音楽カルチャーや、フライヤー、ジャケットのアートワークなどから強い影響を受けて活動中。
IG @paulspective
Camil Escruela
スペイン、バルセロナ生まれのアーティスト。1992年に行われたバルセロナオリンピックのマスコットであるCobiと、その作者であるJavier Mariscalから大きな影響を受けている。14歳のときにタグを描き始め、17歳でトレインボムを始める。現在ではイラストのようなスタイルで、様々な媒体に対してドローイングを行っている。細かなところにまで命を吹き込む彼の画風は、我々が生きる時間と空間の関係性を、あくまでポップな表現で描き出す。
IG @camilescruela
Colin Sussingham
NYの郊外出身で、現在はブルックリンを拠点にするフォトグラファー。フォトグラファーであった母と祖父の影響を受け、15歳のときに初めてカメラを手に取り、友人や身の回りの日常を撮影し始める。すぐにスケートボードの世界に没頭し、多くのスケートブランドの撮影も務めるようになり、2019年にはNIKE SBのサポートで写真集『BOYS』も出版。近年では、水面下での撮影や、ポートレート、自然風景の撮影など、新たな表現にも取り組んでいる。
IG @colinsuss
ESSU
東京を拠点に活動する神出鬼没のアーティスト。街中からギャラリー、印刷物までをも自らのテリトリーとして活動を続ける。グラフィティー、日本古来の美術などから影響を受け、現在のスタイルを描き出す。今作では彼のこれまでの幅広い活動の一部を収録。
IG @essu_suisugi
JOTA
日本、神奈川出身のグラフィティーライター。90年代後半よりグラフィティーを始める。街中の壁から、ステッカー、看板、いろいろな紙袋にまで、様々なメディアの上に描くレタリングのスタイルを20年以上に渡り追求中。小田急線の電車をモチーフにした色使いも彼のスタイル。
IG @i_jota
soruto
グラフィティ、日々の生活から着想を得たドローイング。おにぎりは梅干し派。
IG @dontfeel_think
Steffen Grap
ドイツ、ベルリン在住のフォトグラファー。自身がスケーターでもあり、ベルリンをはじめとするヨーロッパのキッズの姿を主な題材として活動。エモーショナルな空気感のコラージュも行い、今作に収録された彼のページのレイアウトは、自身の手によるもの。最近ではSlinky名義でドローイングも行っている。
IG @steffen.grap
PLANETLUKE.COM
ロンドン生まれ。現在は、軌道上を漂い続ける、平穏なPLANET LUKEに住むグラフィックデザイナー。グラフィックデザインは独学。スクリーンプリンターの息子で、ろくでなし。メンフィス産のHip Hopのカセット、イアン・マッケイ、UK Raveの遺産などから影響を受ける。
IG @djlucalozano
wackwack
千葉在住のアーティスト。これまでに数多くのフライヤーや、アーティストの音源のジャケットなどを手がける。アメリカのクラシックなコミックスを彷彿とさせるスタイルはそのままに、近年では切り絵で自らのスタイルを表現している。
IG @wackwackpress02
〈展覧会概要〉
タイトル 「stacks issue 3」
会場 OIL by 美術手帖
会期 2020年9月24日(木)〜9月30日(水)会期中無休
開場時間 11:00〜21:00
住所 〒150-0042 東京都渋谷区宇田川町15-1 渋谷パルコ2階
電話番号 03-6868-3064
観覧料 無料
アクセス 渋谷駅ハチ公口徒歩5分
Artist Profile
stacks
ストリートカルチャーにルーツを持つ、国内外の様々なジャンルのアーティストによる作品をコンパイルしたzineシリーズ。「stacks」の過去のタイトルは、東京を拠点に様々なプロジェクトを手掛けるファッションブランド「BlackEyePatch」から出版されており、stacksとして独立して出版されるのはissue 3が初となる。