愛☆まどんな/IRIS SAKAI/カワイハルナ/酒井建治/Juno Mizobuchi/田村正樹/TYM344/DIEGO/中村穣二/松岡洋太/山崎由紀子/吉野もも/KINJO/塩内浩二/Shiomi Wada/Schoko Tanaka/田中尚子/DAISAK/長田沙央梨/NAZE/BIEN/山本雄基/横手太紀/渡邉太地/wackwack
〈Part1「都市」〉出展作家
愛☆まどんな(ai☆madonna)
1984年東京都生まれ。デビュー以来一貫して「美少女」だけを自分の感情を代弁する究極のモチーフとして描き続けている。失われた自身の少女時代を追いかけて作品の中に閉じ込める。
IRIS SAKAI
1999年東京都生まれ。ニューヨーク旅行でアートに興味を持ち、独学で絵を学ぶ。独自のモチーフ「フーディーマン」を通して人間の多面性を探求し、「すべての人間は多面性をもっており、ほとんどは自分が何者であるかを知らずに自己から別の人へと移り変わり続けている」と考え、表情からは読み取れない人間の内面の考えや感情を表現することを目標とする。
カワイハルナ(Haruna Kawai)
1992年東京都生まれ。幾何形態と有機物を組み合わせた独自の立体物を描く。国内外の展示に参加するほか、装丁画、プロダクトデザインなども手がける。
酒井建治(Kenji Sakai)
1996年生まれ。油絵、版画/シルクスクリーン、立体作品など、様々なメディアを用いて制作活動を行う。自身の実体験を起点とし、現代社会における集団と自己の関係、都市の無機質な構造を俯瞰する視点から、時間や空間、目に見えない次元といった認知に問いかける作品を制作している。
Juno Mizobuchi
1992年香川県生まれ。自作した積み木や木片などの小立体、紙から切り出した形、ドローイングなどを平面状で構成しペインティングを制作する。単純で小さな行為により、現在の自分を感じる作品を制作する。
田村正樹(Masaki Tamura)
1995年栃木県生まれ。2018年多摩美術大学卒業。19年に愛知県立芸術大学研究生を経て、23年東京藝術大学大学院修了。「自己の内的イメージを掘り下げ、この世界の有り様を捉えること」をテーマに、シート壁画から、手製本した本の作品まで、技法や素材にとらわれない幅広い表現活動を行う。
TYM344
東京都生まれ。2010年早稲田大学第一文学部総合人文学科美術史学専修卒。「絵を描くこととは、決定された画像をつくること」として、道路標識から秩父連山まであらゆる不動物を手本にして、二値化された非・動画的な絵画を目指す。
DIEGO
街で普段何気なく目にするモノをユーモラスに擬人化したキャラクターを抽象絵画として描く。DIEGOのもたらす「脱臼したストリート表現」は、 絵画や壁画というビジュアルアートから、また街の中のgraffi ti、そしてコンセプチュアルアートまで、少しずつ活動の幅を広げている。
中村穣二(Joji Nakamura)
1974年神奈川県生まれ。千葉育ち。血液型O型。
松岡洋太(Yohta Matsuoka)
1978年群馬県生まれ。多摩美術大学美術学部グラフィックデザイン学科卒業。2004年より「JONJONGREEN」名義で主に国内外での大型壁画制作をする。2021年より、モノクロの画面に球体や林檎などのシンプルなオブジェクトを配置する静物画の作品制作を開始。オブジェクト同士の偶発的な関係性によって得られる認識と考察を促す絵画制作をしている。
山崎由紀子(Yukiko Yamasaki)
1988年京都府生まれ。ネット上の画像を集め、デジタルコラージュの手法で構成したモチーフをペインティングとして完成させるプロセスで描く現代的・現在的な作品は、記憶のどこかの既視感を誘いながら錯視的な姿勢と、ある時代のアーカイブ的な側面も持つ。CDジャケット、アパレルコラボ商品、広告ビジュアル、壁画などの仕事も手がける。
吉野もも(Momo Yoshino)
1988年東京都生まれ。2012年多摩美術大学絵画学科油画専攻卒業、2015年東京藝術大学大学院修士課程油画研究分野修了。視覚的なしかけを利用し、絵画と空間の関係性を探求する。また、壁画などのパブリックアートの制作も手がけており、2021年にはTOKYO TORCH Parkにて奥行き92.5mの巨大な路面ペインティングを制作、2020年に制作した高崎と天王洲の壁画は現在も見ることができる。
〈Part2「自然」〉出展作家
KINJO
東京都生まれ。企業ロゴや商品パッケージなど、消費社会の記号をモチーフに絵画作品を制作。その作風は、自身のルーツである沖縄を通じたアメリカ文化の影響を感じさせる。また破ったキャンバスを縫い合わせた、絵画のフォーマットを逸脱した表現や、ペンキ塗りが重ねられた工場の外壁やビルボードを切り取ったような表現など、都市の中で堆積された時間や環境の変化を感じさせる作品が特徴。
塩内浩二(Koji Shiouchi)
1985年愛知県生まれ。英国留学後、京都精華大学デザイン学部ビジュアルデザイン学科卒。2013年クリエイティブコレクティブ「Cattleyatokyo」設立。これまで集団的創造で10年以上にわたりファッション・音楽・アート領域でアートディレクション、グラフィックデザイン、映像、プロダクトデザイン、インスタレーションなどを通して文化醸成に寄与している。2024年6月よりハナマルキ株式会社のCCO(チーフ・クリエイティブ・オフィサー)に就任。
Shiomi Wada
1991年東京都生まれ。2017年に初展示以来、現在東京をベースにイラストレーター/ペインターとして活動中。
Schoko Tanaka/田中尚子
1990年東京都生まれ。幼少期を過ごしたカリフォルニアで身についた創作の楽しさや、学生時代を過ごしたメキシコシティで壁画の文化に触れたことをきっかけに、馬や植物をモチーフとした壁画の制作を行う。近年では刺繍や陶芸など、異なる文化の影響や独自の視点を融合させた様々な表現方法を模索する。
DAISAK
1986 年京都府生まれ。京丹後市でスタジオを構え制作している。日常的なモチーフ、フィギュアや土産物など、いずれも所在不明な所に魅力を感じ、陶芸作品に落とし込んでいる。アート制作の他にも、マグカップやプレートなど日常的に使える陶器も制作している。
長田沙央梨(Saori Nagata)
1988年愛知県生まれ。東京藝術大学大学院修了。現在、岐阜県多治見市にスタジオを持つ。動植物をモチーフに、陶による立体作品、油彩による平面作品、彫金によるアクセサリーなど、様々なアプローチにより作品を展開する。
NAZE
1989年茨城県生まれ。グラフィティカルチャーをベースに、触覚的な筆致で描かれるドローイング、スプレーやコラージュを用いたペインティングや、廃棄物を使ったオブジェ、テキスタイルワークなどの作品を制作している。また、contact Gonzoとしても活動を行う。
BIEN
1993年生まれ。アニメーションに影響を受けた独自のドローイング表現を中心に、映像、彫刻、インストラクション、インスタレーションなどのメディアを横断し作品を制作する。それらは我々が作り出したイメージやフィクションという幻影と、不変的な物質が織りなすこの世界を紐解く試みである。
山本雄基(Yuki Yamamoto)
1981年北海道生まれ。2007年北海道教育大学大学院修了。重層的な透明層のなかで、さまざまなパターンの円を交錯させ関係を結びつける抽象絵画を制作。近年は、円を配置する動機をより明確化し、描画システムに忠実な方法を獲得するために、作品構造をプログラムに置き換えたオリジナルのアプリを使用し、円の数や層の数、色の範囲、属性の異なる円が発生する確率などを乱数でランダムに自動生成させたイメージを描き起こしている。
横手太紀(Taiki Yokote)
1998年神奈川県逗子市生まれ。身の回りに存在する気に留められることの少ない物や、そのネガティブな性質に着目し、彫刻的にアプローチする。動きをもたせた彫刻やインスタレーション、映像、写真といった表現を用いて制作している。作品を通じて物のもつ「野性的な側面」を浮き上がらせ、そこに潜む見えない物語を予感させる。
渡邉太地(Taichi Watanabe)
1997年東京都生まれ。東京藝術大学大学院美術研究科修士課程卒業。シルクスクリーンを用いた版画作品や油画作品を制作。現在は「どこでも窓」を研究テーマとした油画作品を中心に制作を行う。我々の生活と密接な関係である窓を再解釈し、実際の窓と同じように空間を創り、その空間への入り口となる絵画表現を研究している。
wackwack
2009年に活動を開始。アメリカンコミックのようなファニーな雰囲気がありながらも、どこか毒っけを感じさせる"POISON POP"なスタイルを切り絵で表現するデザイナー兼アーティスト。BLACK MUSICをはじめとするストリートカルチャーへの溢れんばかりの愛情が注ぎ込まれた作品にはファンも多く、様々なアーティストのアルバムジャケットやアパレルブランドへアートワークを提供する。