このたびOIL by 美術手帖ギャラリーでは、ぼく脳による個展「POP UP SHOP 展」を2025年6月6日(金)-6月22日(日)に開催いたします。
芸人、パフォーマー、アーティストと肩書きされるぼく脳は、マルチな表現者として知られ、その活動範囲もSNSをはじめ、クラブやライブハウス、テレビ、展覧会、アパレルなど多岐にわたり、とらえ所がないぼく脳。例えば、お笑いの舞台ではただステージを掃除し続け、バンド「Nature Danger Gang」のライブではおもに食事をし続け、DJでは無音の音楽であるジョン・ケージの「4分33秒」を流したと思えば、かけ忘れていたことに気づくなど、ナンセンスを極めたアイデアで定型化された表現の脱構築を図ってきました。2024年からはテレビの構成作家も務め、その才能をさらに社会へと広げています。
この度の展覧会「POP UP SHOP 展」は、渋谷PARCOをステージにした、ポップアップショップ形式の展覧会になります。ポップアップショップとは、短期間に限定したショップ営業のことを指す名称です。新商品のPRやブランド認知向上を目的にしたり、新しい市場での顧客ニーズ把握のために企業が出店を手掛けたものに対して使われますが、ぼく脳はこのポップアップショップの営業スタイルを擬態しながら、独創的な展示空間を構築します。消費者に驚きや希少性を提供するポーズに誘われ「POP UP SHOP 展」を眺めてみると、そこに並んでいるものが想像していた商品ではないことに鑑賞者は気づき始めます。市場に流通する商品のように見せかけた、ぼく脳が仕掛けるユニークな作品をポップアップショップ形式でお楽しみ頂きます。
展示会期初日には、マグロの解体ショーを模した、デニムパンツの解体ショーのイベントも開催いたします。ぼく脳が、ヴィンテージデニムを1本丸ごと捌いていくパフォーマンスとなります。ぼく脳のトリッキーでユーモアあふれる表現の空間を、ぜひこの機会にご高覧下さい。
■展覧会によせて
いつものように、渋谷に来て服を見ていたら、ちょっと変なものが並んでいた。どこかで見たような、でも見たことのない。“商品”のようで、“商品”じゃないかもしれない。
アパレルがあふれ、古着は高騰し、服の再構築ブーム。そんな今のムードに、ファッションの文法のまま、さりげなく切り返してみる。
PARCOのフロアの中では、きっと“ボケ”に見える。だが、ちょっと引いて見れば、それなりに“ツッコミ”になっているはずだ。
この売り場で出会えるのは、いま着ているものの、少し向こう側にあるものかもしれない。
Yasutaka Hayashi (Chim↑Pom from Smappa!Group)
■販売について
会場展示作品は、 6月6日(金) 11:00より販売開始。
アートのオンラインマーケットプレイス「OIL by 美術手帖」では6月9日(月) 14:00より、6月22日(日)18:00の期間販売。
■出品作品
①カミソリタグTシャツ Razor tag T-shirt
カミソリになっているタグがついたロゴTシャツ。タグを勝手に見ようとする奴の指を血に染める。
「タグを見るな」
②涙キャップ迷彩 Tears cap camouflage
かぶると目の下に光の涙を作ることができるキャップ
③ダメージを選ぶジーンズ Choose ripped jeans
ダメージを選ぶジーンズ
■展覧会詳細
「POP UP SHOP 展」
会期|2025年6月6日(金)~6月22日(日)※会期中無休
時間|11:00~21:00
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
主催|OIL by 美術手帖ギャラリー
企画協力|金三昧 KANE-ZANMAI・T.K GARMENT SUPPLY
入場|無料
お問い合わせ|oil_gallery@ccc.co.jp
特集ページ|https://oil-gallery.bijutsutecho.com/
〈オープニングレセプション〉
6月6日(金)19:00〜20:30
会場|OIL by 美術手帖ギャラリー
作家も在廊予定です。予約不要・入場無料。